一番失敗にはまってしまうパターンと解決法

バレエティアラ オーロラ姫の2連ティアラ
バレエティアラ ダイアナ

初めてティアラに取り掛かられる方は、
ネット上のティアラ画像を頼りにされる方もいらっしゃると思います。
何も手段がない場合はそれもある意味仕方ないのかもしれませんが、
手っ取り早く答えを言うと、実はこれが大失敗の元です。

 

一番大切なものが抜け落ちたまま作る事になるからです。

それからもう1点は、

 

自分の気に入ったデザイン画像を引っ張ってくる場合、
たいがい制作レベルの高いティアラである場合が多く

 

(見た目より実際は難しい)
 一所懸命取り組んで時間がかかった割には「残念ティアラ」になってしまいます。
 
パクリは失敗する実例として、
当店のティアラの実物をどこかで手にして、
ビーズの色を少し変えて、ビーズの配列やデザインを100%パクリで作って
自分のショップに並べる某ショップさんがありました。

 

 

 

実物を手にして作っているのにも関わらず、
その出来具合はとっても酷いものでした。 
コピーはだけでは、美いティアラを作ることは出来ません。

 

(このお店はバレエ用品店でしたがのちに潰れました)
  
まず、画像に頼るというマインドをはじめに辞めるべきです。

 

画像パクリティアラは

 

間に合わせティアラは作れても良いものは決して作れません。

 

 

 

さて、お家を建てる大工さんは画像だけ頼って作るでしょうか?
まずありえませんよね。
ちゃんと建築のノウハウを親方や先輩から習わないといけません。
ちいさくったってティアラも同じです。

 


習うのが一番なのですが教えてもらう師匠がいない時は
どうすればいいのでしょうか?

 

 

 

実は、私にはティアラの師匠がいませんでしたし、今もいません。

 

ウエストビラージュのティアラは全部自分一人で作り上げてきたものばかりです。

 

その代わり時間がかかってしまいましたが、

 

確かな手ごたえと熟練成長していくプロセスは楽しいものがありました。

 

言えることは「簡単な事から始めてみる!」です。

 

スタートは簡単なところから始める!!

 

そして小さな積み重ねの延長には

 

できないと思っていた事も出来るようになっているものです。
 

 

1つ簡単なティアラを作れたら、同じものを色違いでいくつか作ってみましょう。
5本6本と作っていくと、少し技術力がついてきます。
色違いのティアラ作りはとても楽しいのですぐ一杯作ってしまうと思います。
少しずつ成長していくのが楽しくなってくるのと同時に

 

何をどすればいいのかが少しずつ分かってきます。

デザインのコピーで作ると、この「何をどのようにすればいいのか」が

 

欠落したまま作ってしまいます。
この「何をどのようにすれば」というのは丁度お料理の塩加減みたいなものです。

 

微妙なものなのだけれど非常に大事な

 

いわば「核」となるもの「本質」になるものです。

 

 

 

ティアラにもこの微妙なさじ加減の感覚が色んな所にあります。
それは針金の巻きつける強弱だったり、ビーズの並べ方・組み合わせの相性・見せ方etc
いっぱいあるんですよ。
 こういう要素も相まって総合してはじめて洗練された美しい作品になっていきます。

 

美しさの秘密はデザインだけではないんです。

いきなり難しいものにチャレンジしてずっこけてしまうのは誰でも当然そうなります。
簡単な物から取り掛かれば良いだけなのです。
「急がば回れ」は、ティアラも同じなんですね。