ビーズの種類はあまりにも豊富にあり過ぎてどれを選択するか迷ってしまいますね。
また、作る際には実際どのビーズを使わないといけません!という決まりもありません。
好きに作っていいのです!!
でも、そうすると話が進まないので、
洋舞冠屋のティアラ作りで使っているビーズをご紹介します。
私はベースビーズに「樹脂パール」と「メタリックビーズ」などを使っています。
樹脂パールのエナ金ビーズ
光沢のないエナメル加工されたビーズです。
「艶消しビーズ」と呼ぶ人もありますが、ビーズ業界では「艶消しビーズ」はエナ金ビーズとは別物ですので、ビーズ店でお買い求めの時はご注意下さい。
メタリックビーズ
光沢あり顔を近づけると鏡のように写し出すメタリックビーズです。
上のエナ金ビーズ同様に、サイズも豊富で丸型の他になつめ型ビーズもあります。
メタリックビーズ 銀色
金色同様ぴかぴかビーズです。
スワロフスキー
2015年にも大幅値上げがありましたが、それでも重要なポイントにはぜひ使いたいスワロフスキーです。
ガラスビーズの中でも最高級のガラスビーズと言われています。オーストリアのスワロフスキー社が製造しています。
その他のビーズ
チェコビーズやカットガラスビーズもガラス製の大変美しいビーズです。
スワロフスキーよりも安価なので使いやすいです。
カラーパール(樹脂パール)
カラーの種類も豊富にあり割と価格も安いのでポイントに使いやすく
重宝ビーズです。
その他にもビーズの種類は沢山あります。
お好みのビーズを選んで自由に創作しましょう。
1点注意することは、土台部分にヘアピンを直接刺すタイプのティアラを作る場合は、
土台ビーズの部分にガラスビーズ入れないように注意して下さい。
ヘアピンを刺すことで割れてしまことがあります。
どうしても入れたい時は、ヘアピンをガラスビーズの部分には絶対に刺さないように
使うバレリーナさんに伝えて下さい。
チェコビーズは割合強度のあるガラスビーズですのですが、
スワロフスキーやカットガラスは大変割れやすく、土台には入れない方が良いです。
そこはデザイン重視にならないようご注意ください。
【画像のワイヤー】
上段・・・普通の針金→鉄線
下段の左・真鍮 /真ん中・ステンレス線/右・アーティスティック・ワイヤー etc
ワイヤーにはこの他にも色々ありますが、上の画像が私、洋舞冠屋がティアラ作りで使っているワイヤーです。
ワイヤーについても「絶対にこれを使わないといけません!」という決まりはありません。
それぞれに特徴があり使う目的やテクニックもそれぞれに違ってきます。
なので、テクニックがやや難しくなるものは排除して、
誰にでも使いやすく・尚且つ丈夫なおススメ物ものとしては
一般の針金がおススメです。
土台が#20の太さ
モチーフ用は #24の太さ が良いです。
◆アーティスティックワイヤー
これは花嫁さんティアラ向きで、
表面がコーティングされているのでワイヤーの色落ちが無く半永久ではないそうですが、
針金に比べて色褪せしないのが嬉しいです。
針金よりも柔らかく、作業もしやすいですが、
いざ、出来上がったティアラは鉄線で作ったものに比べると、
ぐにゃぐにゃの弱いティアラになり
静かにたたずんでいる花嫁とは違う運動量MAXのバレリーナが使うものとしてはちょっと不向きです。
作り方自体をかなり工夫しないと強度の面で弱点が浮き彫りになりますので、
プロの腕前でない方は避けて下さい。
そもそも「バレエティアラ」は花嫁ティアラと違ってジュエリーではありません。
その意味合いを考えれば、アーティスティックワイヤー主体で作る事はおススメしません。
尚、部分的に使う事はあります。
◆ステンレス線
#24の太さになるとキョンキョンはねて思い通りのモチーフが作れません。
かといって細いステンレスといえどもやはり細いと虚弱で折れます。
2本どりで作る方もありますが、一度、他社さんのティアラのリメイクをしたことがありまして、
解いていくと2本どりのティアラは、内部でステンレス線が数か所切れる寸前になっていて、
実際切れている部分もあり、大変危ないティアラになっていました。
細すぎるとたとえステンレス線であっても切れてしまいます。
これも避けた方が良いと思います。